クリニックのホームページ制作費用|見積もりで確認する項目

この記事で分かること

クリニックのホームページ制作費用は、初期費用と月額料金の組み合わせ、作るページや機能、原稿・写真を誰が用意するかで変わります。公開料金の例を確認したうえで、同じ制作範囲・期間・税区分で見積もりを比べましょう。

  • 公式料金の例と、金額に付いている制作範囲・契約条件
  • 見積書で確認する費目と、追加費用が発生する条件
  • 継続費を含めた総額の計算例と、そのまま使える見積もり依頼メモ
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公開料金は、制作範囲と契約条件を付けて読む

公開料金には、初期費用を抑えて月額で利用するサービスも、ページ構成に応じて制作費を支払うサービスもあります。金額を見るときは、同時に「何を作り、誰が原稿を用意し、公開後に何を任せられるか」を確認してください。

以下は2026年11月8日に確認した提供元の公式料金例です。市場全体の平均や、同じ仕様での相見積もりではありません。

公式料金の例表示されている金額・内容一緒に確認する条件
ニチイ学館「MediClips」のweb-cloverドメインプラン初期費用無料、月額4,800円(税別)。医療機関向けテンプレートで制作掲載文章・画像は医院が用意。最低契約期間は1年で、期間内の解約は残期間分の料金を一括請求
エムハンドの医院・クリニックサイト制作例10ページで1,413,500円(税込)。更新システム・問い合わせフォームあり同社の制作例。自院の原稿・撮影・保守などをどこまで含めるかは個別の見積もりで確認

出典:MediClipsの料金・機能一覧、エムハンドの料金案内。MediClipsのweb-cloverプランは「web-clover.net」配下のアドレスを使う条件です。独自ドメインを使うプランは料金が異なります。掲載料金や条件は変更されるため、契約前に最新の見積もりを確認してください。

このように、月額制か一括払いかだけでは比較できません。まず自院に必要なページと作業を決め、その条件で初期費用と継続費用を出してもらいます。

クリニックの集患・Web活用支援

見積書で確認する制作費用の項目

「ホームページ制作一式」とだけ書かれた見積もりは、金額の根拠を確認しにくくなります。細かい単価の開示だけを求めるのではなく、納品されるもの、医院が担当する作業、追加料金になる変更を明らかにしましょう。

たとえば、エムハンドの公式料金表では、ページ制作、CMSの設定、フォーム構築、撮影などが別の費目として示されています。CMSは、お知らせなどを管理画面から更新する仕組みです。見積書の名称が違っても、次の作業がどこに含まれるかを確認できます。

費目見積もりに明記してもらう内容追加費用の条件として確認すること
企画・進行管理ページ構成、打ち合わせ・確認の進め方、医院側の提出物構成の承認後に依頼範囲を変更する場合
デザイン・ページ制作ページ一覧と各ページの掲載内容、スマートフォン対応ページの追加、承認後のデザイン変更、情報量の増加
原稿作成医院が渡す資料、執筆・医学的確認・修正反映の担当新たな診療内容の追加、提出後の大幅な書き直し
写真・素材撮影の有無、撮影時間・対象、写真の利用範囲再撮影、撮影対象の追加、素材の追加購入
CMS・更新機能院内で更新できる箇所と操作説明、引き渡すアカウント院内で更新できる範囲の拡張、新機能の追加
予約への接続外部予約へのリンク、埋め込み、システム連携のどれか予約サービスの利用料、連携開発、仕様変更への対応
既存サイトの移行移すページ・画像・URLの一覧、旧URLからの転送、メールへの影響移行対象の追加、旧環境に起因する対応
公開前の確認パソコン・スマートフォンの表示、リンク、フォームの動作確認検収後の修正と、納品内容の不具合への対応の違い
検索・計測の初期設定ページのタイトル・説明文、検索への公開設定、計測する操作公開後の分析・記事追加・広告運用などの継続作業

予約ボタンを外部サービスへつなぐ作業と、予約システムそのものを開発する作業は別です。「予約対応」という記載だけでは、どちらを含むか分かりません。予約完了までのテストを誰が行うか、外部サービス側の費用を誰が払うかまで確認してください。

また、各社の見積もりで「10ページ」に数える範囲もそろえます。診療内容を1ページにまとめる案と、診療ごとに複数ページへ分ける案では、同じページ数でも掲載できる情報が違います。ページ名と掲載内容の一覧を、見積書と一緒に受け取ると比較しやすくなります。

原稿と医療広告の確認は、担当と修正範囲を決める

医療機関のサイトでは、原稿を用意する作業と、医学的な内容・広告表現を確認する作業を分けて見積もります。制作会社に文章作成を依頼する場合も、医院側の資料提供と医師による内容確認に必要な時間を確保してください。

厚生労働省の医療広告等ガイドラインでは、広告可能事項の限定解除の要件として、自由診療の治療等の内容・費用や、主なリスク・副作用等の情報提供を定めています。標準的な費用、治療期間・回数などの説明にも触れています。ここで挙げた項目だけで広告表現の適否を判断できるわけではありませんが、制作時に必要な情報を集め、確認して反映する工程は見積もりに入れておく必要があります。

見積もりでは、「医療広告ガイドライン対応」の一言で終わらせず、次を確認しましょう。

  • 医院が用意する診療資料と、制作会社が作成する原稿の範囲
  • 医学的な内容と広告表現を、それぞれ誰がどの段階で確認するか
  • 指摘を受けた原稿・デザインの修正を、どこまで制作費に含めるか
  • 公開後の診療内容の変更や、ガイドライン改定時の確認・修正をどう扱うか

診療メニューを後から追加する予定があれば、その都度の原稿作成と確認・ページ制作を別途依頼できるかも聞いておきます。

月額費用は、保守・更新・集患施策に分ける

月額料金は、何のための支出かを分けると判断しやすくなります。「保守に加入しているから文章の修正も頼める」と考えず、作業範囲と回数を確認してください。

  • サイトの基盤:サーバー、ドメイン、ソフトウェアの更新、バックアップ、不具合時の対応。対応する範囲と受付時間を確認します。
  • 情報の更新:休診日、診療時間、担当医、料金、画像などの変更。月に頼める回数・量と、依頼から反映までの日数を確認します。
  • 集患施策:検索流入の分析、ページ改善、記事制作、広告運用など。提案だけか、制作・実装まで含むかを確認します。
  • 外部サービス:予約、Web問診などの利用料。制作会社への支払いと別に必要か、連携の保守を誰が担うかを確認します。

サイトの保守と集患施策を、必ず同じ会社にまとめる必要はありません。院内で休診案内を更新できるなら、その作業を外注するかどうかも選べます。一方、自院で更新する場合は、実際の担当者と作業時間を確保できるかを確認します。

「月額0円」でも、医院がサーバーなどを直接契約する条件なら、その支出を加えて比較します。SEO対策や広告運用という項目がある場合も、具体的な作業と報告内容を確認し、検索順位や予約数の保証と取り違えないようにしましょう。

同じ期間の総額と、解約・移管の費用を比べる

比較する期間をそろえ、初期費用、月額費用、期間中に予定する追加作業を合計します。税別・税込が混ざったまま計算せず、医院の支払い予算として同じ税区分で比べてください。

比較期間の総額=初期費用+月額費用×利用月数+予定する追加費用

以下は計算方法を示すための架空の例です。実在する会社の見積もり、相場、Levelerの料金ではありません。どちらも同じ制作・保守範囲で、追加費用がないと仮定し、税別で計算しています。

比較項目A案B案
初期費用60万円20万円
月額費用1万5,000円3万円
36か月の月額費用54万円108万円
初期費用を含む36か月の合計114万円128万円

初期費用はB案が低くても、この条件では36か月の合計はA案が低くなります。ただし、実際の見積もりでは作業範囲や利用期間も異なります。合計額を計算した後、医院側に残る原稿作成・更新作業を実施できるかまで判断してください。36か月は比較の一例で、推奨する契約期間ではありません。

解約時に残る支払いと、引き継げるもの

継続費の計算と合わせて、最低契約期間、更新のタイミング、解約の申出期限、期間内に終了する場合の支払いを確認します。先ほどのMediClipsのように、最低契約期間中の解約で残期間分の支払いが必要な例もあります。

将来のリニューアルに備えるなら、次の点も見積もり・契約条件と合わせて確認してください。

  • ドメイン、サーバー、CMSの契約名義と、医院が管理できる範囲
  • 原稿・写真・デザイン・プログラムを継続利用できる範囲
  • 他社へ移るときに受け取れるデータと、移行にかかる費用
  • 移行期間中のサイト表示・予約・メールを継続する方法

解約すればそのまま他社へ移せると決めつけず、引き渡し対象を具体的に確認しておきましょう。

同じ条件で見積もりを依頼する

制作会社ごとの金額差を確かめるには、各社へ同じ依頼メモを渡します。まだ決められない箇所は「未定」とし、金額への影響を回答してもらってください。

見積もり依頼メモ

  • 新規制作・リニューアル・部分改修の別と、現在のサイトURL:
  • 直したいこと、今回必要なページと掲載内容:
  • 希望する公開時期と、原稿・写真を用意できる時期:
  • 自由診療ページの有無と、医学的な内容を確認する院内担当:
  • 予約への接続方法と、利用中・利用予定のサービス:
  • 院内で更新したい箇所と、外注したい更新作業:
  • 移行したいページ・ドメイン・メール、引き継ぎが必要なデータ:
  • 比較する利用期間、初期費用と継続費用の予算:
  • 回答してほしい事項:含まれる作業、別途料金の作業、医院が担当する作業、未定の作業、追加単価・条件、税区分、支払時期、解約・移管条件

戻ってきた見積もりに「別途」「未定」があれば、必要な作業かを確認し、必要なら金額を足して比較します。契約前に確定できない作業は、追加費用の見積もりと承認を済ませてから着手する進め方を決めておくと、予算を管理しやすくなります。

既存サイトの診療時間の修正や予約リンクの変更だけで目的を満たせるなら、全面制作と分けて部分改修の見積もりを取る方法もあります。作り直す範囲を先に決めすぎず、いま必要な変更を具体的に伝えましょう。

費用と依頼範囲を整理したら

費用の内訳がそろったら、次はその作業を任せる会社の体制や進め方を確認します。クリニックのホームページ制作会社の選び方では、制作方式や公開後の運用も含めた比較の考え方を整理しています。

自院のサイトでどこを制作・改善するか相談したい場合は、クリニックの集患・Web活用支援をご確認ください。Levelerは医院の状況と院内の体制を伺い、医院や既存の支援会社との役割を分けて、必要な支援をご案内します。

予算や依頼したい作業を整理して相談する方は、無料相談フォームからご連絡ください。

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